「知りぬいた地勢と積極果敢な放水活動による奏功事例」


江戸川消防団第八分団は3個部、可搬ポンプ積載車三台、団員数三五名で一之江地区の安心、安全を担っていいる。
江戸川消防団を挙げて、実施していた歳末警戒中の平成二二年一二月二九日。
まさに警戒まっただ中の二〇時五五分頃八分団受け持ち区域で、発生した住宅火災は全焼1棟他に部分焼、ボヤなど計4棟を焼損させた。
「二部、三部は可搬ポンプ積載車による歳末警戒出向時に黒煙を確認するとともに出火報を受信」
「一部は、分団本部施設において警戒中に出火報を受信」、各部とも臨戦態勢下での出場となったことから消防団が署隊より先着となる火災現場であった。
そのうような状況下、「この時間の中井掘親水緑道の河川なら十分な水深があるから水利部署できる。署隊が到着するまで時間が掛かるから俺達がやるしかない」「もっとも延焼危険が大である東側建物の防御だ」ホース延長は、躊躇することなく密集地の中で最短距離となる狭路を選定。八分団は、まさに地勢を知りぬいた地元分団ならではの積極果敢な消防活動を行った。

また、引き続き到着した隣接の五,七分団も副団長が指揮する消防団現場本部の指揮のもと、安全管理に配意した組織活動と消防署隊との有機的な連携活動を実施。
この火災の被害を最小限にとどめた。この活動に対し、付近住民はもとより地元町会からは消防団に対し、大きな賞賛が寄せられるとともに、担当の第八分団は警防部長賞を受賞した。
江戸川消防団は、この火災での活動を機に、消防団の究極の目的である「地域住民に安心、安全を感じてもらえる街」が実現できるよう、今まで以上に訓練に励んでいくことを改めて決意した


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